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2012/08/04
Feral
今年のフジロック、レディオヘッドは超大混雑でしたね!毎年の刷り込みから雨&寒さ対策しかしてなかった我々は完全に負け組で、あまりの暑さに体力奪われまくりでしたが、岩盤でのアゴリアがもうムチャクチャ最高で踊り狂いました。前夜祭から全日参加した妻の話だとカリブーが最優秀だったとのことです。いやもう生ダン・スナイス本気で観たかった!あー、何年前だろ、フォーテットと一緒に来日して以来です。なつかし、そして来日前の公演からあまり喉の調子がよろしくなかった感のあるトムに若干冷めた(とはいっても声が枯れても懲りずに全曲叫び続けて力の限りに踊りまくってゼアゼアのラストもしっかりキメて思いっきり楽しみ尽くしたんです)が、この曲だけは本当に別格の格好良さでジョニーのギターは"Go to Sleep"宜しくmax/mspのオンパレードでキレまくりのトチ狂いまくってました。今までのツアー中の演奏そんなんじゃなかったよね!?えぇっ!!!?ってな困惑と、曲の進化っぷりには一昨年のAFPを彷彿とさせる部分も。もちろん全くの別モノで比べられないけど、フジ的には、んー、AFPのが上かなぁ??あのときは本気でライブが終わらないで欲しかったし、魔法みたいな満足感というか、あの無敵の多幸感を今回は"Feral"以外で得られなかった。んまあ、レディオヘッドって"あんなにスゴいのにまだ伸び代があるっていう超ハイパーウルトラ驚異的なバンド"ってことです。もっともっとスゴいはずだけど今回初めてクライヴ込みの演奏を生で聴いてみて思ったのは、あれはもうレディオヘッドじゃないっていうこと。新しい全く別のバンドで、それはエドも以前に言っていたけど、その事の良し悪しは別にしても、In Rainbowsのときの彼らは本当に純粋に紛れもなくRadioheadだったんです。トムが調子悪ければそれにツラレてフィルがグダグダになってコリンとエドがなんとか支えるもジョニーにバンマスは務まらないから演奏が破綻する。それこそレディオヘッドであり、それがレディオヘッドなのだと僕は考えてました。しかし、今現在の彼らは新曲に関してのみかもしれませんが、クライヴがバンマスであり全てのコントロールを一任されているように見えます。彼がどんなに気丈に振る舞っていても、やはりあの不幸は演奏の精彩を欠く要因のひとつと考えざるを得ません。良く言えば渋く深みのある演奏だったのかも知れないですが、どこか抑え気味な印象だったのには、ツアーを中断してでもモチベーションを持ち直してから再起をはかる必要があったのではないかと思いました。レディオヘッドがフジロックに出演する。それは恐らく日本のファンにとって夢のひとつだったと思います。またいつか絶対にリベンジして欲しい。そう強く願っています。年に一回会う皆さん。また来年、フジロックで会いましょう。じゃ、またねー。
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